更年期障害の原因とは?若年性更年期障害も同じ原因で起きるの?

更年期には非常に多岐に渡る範囲に様々な症状があらわれます。ホットフラッシュと呼ばれる急激な顔のほてりやめまいやふらつき、乳房に痛みを感じたり、動悸が起きたり。そんな辛い更年期の症状として3人に1人の女性が症状を感じていると言われている冷えやのぼせは一体何故起きるのでしょうか? その原因をまとめていきます。

更年期にあらわれる症状はフィードバック機構の乱れが原因

私達の体の様々な器官とその働きを司っている脳との間には非常に複雑な情報伝達制御システムが張り巡らされています。その中でも更年期の女性の不調に密接に関わりを持つ器官が脳にある視床下部や下垂体、そして卵巣です。この3つの器官の間を情報伝達物質であるエストロゲンやプロゲステロンなどの女性ホルモンの分泌量を絶妙なバランスで連携することによって妊娠の準備を行っています。 この3つの器官をホルモンで繋いでいる連携システムをフィードバック機構と呼び、辛い更年期症状の原因はフィードバック機構の連携が混乱することでおきる誤作動が表面化したものが更年期障害の症状になります。

 

さらに原因を突き詰めて考えていくと、フィードバック機構の誤動作は卵巣の機能低下によって十分なエストロゲンが分泌されないことによって起こっていることがわかります。卵巣の中には卵子のもととなる原子卵胞が眠っていますが、この原子卵胞を卵胞刺激ホルモン(FSH)や黄体化ホルモン(LH)を使い刺激を与えることで成熟卵胞へと成長していきます。成熟卵胞へと変化した卵胞がエストロゲンを分泌することで排卵がおこるのが正しいメカニズムです。

 

しかし、活性酸素による酸化やストレスなどによりダメージを受け老化した卵巣は、眠った原始卵胞をうまく成熟卵胞へと成長させることができなくなってきてしまいます。 うまく卵胞を成長させることができず排卵できないことで生理周期に乱れが生じはじめ、その間もずっと卵巣に対して司令を出し続けている脳や神経はやがて疲弊・消耗し神経系の乱れによる症状もあらわれるようになってきます。この一連の流れが更年期障害の原因です。

若年性更年期障害の原因も同じ?

更年期とは閉経を迎えるまでの前後10年間、日本人の平均としては45歳から55歳くらいの時期を指すことが多いです。しかし、近年20代や30代でも冷えやのぼせ、ホットフラッシュなどの更年期特有の症状に悩む「若年性更年期」で悩む方が急増しています。

 

若年性更年期障害という言葉でも分かる通り「更年期」という言葉は年齢を指し示す言葉ではなく「ある一定の期間を示す言葉」です。つまり、更年期において重要なのは年齢ではなくあくまでも卵巣の状態に注目しなければいけません。原子卵胞をしっかり成熟させることができ、エストロゲンを正常に分泌し排卵を促すことができる、それが健全な卵巣です。

 

若年性更年期は、20代〜30代の1%から5%の女性に起こっており卵巣や子宮の手術を受けたことによる「外科的閉経」や病気の治療の投薬によって閉経が起こる内科的閉経とも呼ばれるケースが多くを占めます。早期閉経、早発閉経は遺伝性も指摘されており家族内で同症状を持った方がいるう場合、リスクは6〜12倍まで上昇すると言われています。

 

近年は、食生活の欧米化や女性のライフスタイルの変化し社会で働く女性が増えたためストレスに接する機会が激増していたり、極端なダイエットにより体に対して強い負荷を与えてしまったりと若年性更年期障害を引き起こすリスクは上がり続けています。

 

更年期障害の原因は、日常の食生活やストレス状況や生活習慣などとても身近なところにあります。このような卵巣機能低下を引き起こす要因を出来る限りシャットアウトし、サプリや漢方薬を使うことで卵巣の働きを補助し女性ホルモンの正常な分泌を促すことで更年期障害の症状は改善していきますので、可能な範囲から改善していくようにしましょう。